歯周病は、ほぼ全員がなっている。
2011年の調査結果で少し古いがこの日本医師会のサイトを見ると30歳以上の日本人の8割が歯周病らしい。8割ってほぼ全員歯周病。ちなみに、歯周病は“全世界で最も患者が多い感染症としてギネスに乗ったこともあるみたい。要は誰も完全には防ぎようがない感染症ということだ。
だからと言って、完全放置はマズい。歯周病は口臭の原因にもなり、昨今話題のスメハラにも繋がる。そして歯周病で本当に怖いのは、歯が根元から無くなってしまうこと。歯が抜ける理由の4割は歯周病が原因だ。更に、歯周病があると先ほどの日本医師会のサイトにもある通り、心筋梗塞や糖尿病、肺炎等になるリスクが高まる、と。何とめんどくさい病気なんだろう。
ただ、8割以上が罹っているとはいえ、その症状や進行を適切な予防/ケアによって抑えることはできるし、絶対にやるべき。口臭に至っては周りにも迷惑がかかる話なので。
予防/ケアはまあ、ちゃんと口内を清潔に保ちましょう、ということに尽きるのだが、実際に普通に歯磨きしている程度では難しい。今回はそんな歯周病ケアのための鉄板グッズを紹介したいと思う。
歯周病ケアにおススメの鉄板グッズ5選はこれだ
①超音波歯ブラシ/Philips ソニッケアー ダイヤモンドクリーン
ちょっと値は張るが必須アイテム。Philipsの超音波歯ブラシ。勘違いしないでいただきたいのが、”超音波歯ブラシ”であって回転歯ブラシではないこと。BRAUNやパナソニック等、各社電動歯ブラシや音波歯ブラシを出しているが、歯周病ケアに有効なのはこの”超音波歯ブラシ”。
というのも、超音波歯ブラシでは他の電動歯ブラシよりも振動数が圧倒的に多く、より細かな振動が起こす水流が歯間や歯茎の汚れを取ってくれる。歯周病対策には歯茎の中のプラークや菌を除去することが重要であり、歯周病対策なら超音波歯ブラシだろう。中でも代表格のPhilips社のものをおススメする。
どうしても金額的に躊躇してしまうようであれば、以下を代用するのも有りだろう。楽天/Amazon内での評価も高い。まずこれで試してみて効果を実感出来たら本家Philipsを使用すると良い。
②タフトブラシ/LIONクリニカ
タフトブラシをご存じだろうか。歯医者に行くと置いてあったりする。通常の歯ブラシでは届きづらく磨き残しが発生しやすい歯と歯の間や、歯と歯肉の間などを磨くのに重宝する。上述の超音波ブラシにて全体を磨いた後に、細かく歯間、歯肉をブラッシングしていくことでよりパーフェクトな歯周病予防に繫がる。
また、特に前歯の裏側の部分は歯石が溜まりやすい箇所なのだが、タフトブラシだとしっかりと磨くことができる。歯石は歯周病の天敵なので絶対に溜めないようにしよう。
本商品はLION社のものなので安心。他の商品を購入した際は毛が抜けるといったトラブルがあったが、さすが大手メーカーだけあってクオリティが高い。これを買っておけば問題ないだろう。ちなみに、こちらのLION社のサイトを見るとタフトブラシを使用することで、磨き残しが歯間部、歯肉部ともに30%程改善していることが分かる。
歯周病は歯間部や歯肉部といったプラークや菌の磨き残しから発生する為、タフトブラシがいかに効果的かご理解いただけるだろう。
③デンタルフロス/REACH
超音波ブラシ、タフトブラシと来てまだ磨くのかと思われるかもしれないが、磨きます。超音波ブラシで全体、タフトブラシで歯間や歯肉周辺を磨いた後に、デンタルフロスで仕上げにかかる。最初は面倒くさいと思うかもしれないが、慣れると全く手間に感じない。むしろここまでしないと気持ち悪いくらいになるだろう。タフトブラシでもどうしても届かない、ブラシが入らない歯間部分はデンタルフロスで対処しよう。ちゃんと磨いたと思っていても、フロスするとごっそりプラークが取れたりしますよ。
デンタルフロスはこれまで複数試してきたがこれが一番使いやすい。糸自身もしっかりしていて、なおかつ奥歯含めて狭い歯間部分にも入りやすい。商品名の通り、しっかりREACHしてくれる。
④マウスウォッシュ/Weltec コンクールF
これ控えめに言って最強です。これまでいろんなマウスウォッシュ製品を試してたが、マウスウォッシュ特有の刺激もないし、その割に効果絶大だし。朝起きたときの口の中の不快感もこれを使用してから一切無くなった。
朝の口の不快感は、口内で菌が繁殖している結果なのだが、その不快感がないということは菌の繁殖をしっかり抑えられている、ということだ。歯周病ケアにもってこいの製品だ。
⑤デンタルクリアタブレット/UHA味覚糖
最後はタブレット。口内の虫歯菌・歯周病菌を抑制する効果をもつ「L8020乳酸菌」を含んだもの。これはちょっとオマケのようなものだが、効果は抜群なので一度試してみては如何だろうか。
まとめ
以上、歯周病ケアに欠かせない鉄板アイテムを5つ紹介させていただいた。
超音波歯ブラシで全体、タフトブラシで歯間(主に前歯)や歯肉部分、デンタルフロスでタフトブラシでも届かない奥歯の間、というように徐々に磨く範囲を細かくしていくイメージ。そして仕上げにマウスウォッシュ(コンクールF)で口内の虫歯菌/歯周病菌を除去する。
これで歯周病は相当予防できるだろう。歯周病を予防できれば口臭も防げるし、何より健康な歯を維持できる。日々のケアが歯の将来を大きく変える。健康な歯があればこそ美味しい食事を楽しめるし、自由で気ままな人生のために、ぜひ歯周病対策を。