久しぶりにこれは良いと思った英語学習書籍を紹介したい。ドラゴン桜の英語講師のモデルにもなった竹岡先生の書籍。厳選された100本の和文と英文が丁寧な解説と共に掲載されている。
たった100文と侮るなかれ、何度も本書籍を使ってトレーニングすることで大幅な英作文能力の向上が期待できるはずだ。瞬間英作文のように和文を見て即座に英文化すること。こんな簡単な表現の仕方で良いのか、と多くの気付きが得られるだろう。
英作文の難点と本書が推奨する対処法
1.埋められない日本語と英語の文章レベルの差
ノンネイティブにとっては、如何に簡単な英文で即座に答えられるかが、英語でコミュニケーションを取る上で最も重要なポイントだ。日本語で作れる文章レベルと第2外国語である英語で作る文章レベルには大きな差がある。
僕自身、以前は日本語で組み立てた文章を英語にそのまま変換しようとしていたが、上述の通り2つの言語間には大きなレベルの差があり、そのまま変換することは容易ではない。
本書籍では、無駄を一切排除した、日本人≒非ネイティブスピーカー向けの英作文が100本掲載されている。気の利いた、小難しい表現なんて不要。簡潔で分かりやすい英文を即座にアウトプットするために、本書は大いに役立つだろう。
2.曖昧さが許容される日本語、厳格な言語である英語
英語は日本語とは違い曖昧さが許容されない言語だ。特に時制の一致に対してはかなり厳格にルールに従うことが求められる。本書ではこれら時制の一致や論理に2/3以上を割いている。特に時制に関しては、全体100文のうち、最初の40文は時制を正しく理解・使いこなせすための文章となっている。
徹底的にこのルールを体に覚えこませることで、ベースとなる英語力は底上げされるだろう。その後、英語の論理構造や英文の組み立て方、最後に重要な英語表現という流れで構成されている。また、例文のテーマがビジネスや留学など実用的なものが多いため、学んだ知識を即座に実践することができるのも本書の優れた点だ。
繰り返し本書を活用したトレーニングを行うことで、スムーズに英語が出てくるようになるだろう。
その他お勧めの英語学習書籍
同じく瞬間英作文の概念に近い書籍だが、以下書籍も強くお勧めする。会話で使われている80%の単語はたったの350個であり、これらを真に使えるレベルに引き上げる(単に見てわかるだけでなく、単語を見た・聞いただけで即座に映像がイメージできるようなレベルに)ことで、大きく英語力の改善が期待できる。